慢性/好酸球侵襲性副鼻腔炎の手術と鼻うがいの必要性
私は1年を通して鼻うがいを毎日または2日に1回しています。使用しているのは、下記のハナクリーンSです。
なぜかというと、好酸球侵襲性副鼻腔炎だからです。つまり手術しても数年おきに再発する原因不明の慢性副鼻腔炎です。その際に担当医の方から、鼻うがいを猛烈におすすめされ、ハナクリーンSを購入し、使っております。
もちろん水で鼻うがいは痛すぎるので、ハナクリーンS用のサーレ(水に溶かすと生理食塩水になる)または自前で生理食塩水(水に塩を加える)を作成し、それで行っています。ハンディタイプのため、かさばらないし非常に使いやすいです。
慢性副鼻腔炎の発症
2010年くらいに、慢性副鼻腔炎になりました。当時の私は花粉症発症して数年目で、病院にいくのも億劫で、市販の点鼻薬で対処してました。
当時は点鼻薬性副鼻腔炎、つまり血管収縮薬が添加されている点鼻薬の使い過ぎで鼻の粘膜が腫れてしまい、鼻づまりになる、ということを知りませんでした。
やがて花粉の時期を過ぎても鼻づまりがひどくなり、これはもう我慢できない、とやっとこさ近所の耳鼻科に行った結果…

あら~!これはひどいね。大きな鼻ポリープがたくさんあるよ!
早く手術した方がいいよ!
と言われました。当時の私は、我慢耐性のある人見知りだったので、手術したい!と言い出せず、ひとまず薬でどうにかしようと思いました。
しかし、上記のとおり、鼻ポリープがやばかったため鼻呼吸も困難になっていき、もちろん朝起きたら口の中が連日カラッカラッの状態で、いびきもひどくなり、もう無理だな・・・と観念しました。
そこで、急いで近所の耳鼻科に行き、紹介状を書いてもらい、大学病院へと訪問しました。
そしてそこでも・・・

うわっ!これは…よく今まで我慢してこれたね。すぐにでも手術した方がいいよ。もうほとんど鼻塞がってるよ。
と言われました。まぁ、明らかに鼻呼吸がやばくなっていたので、「そりゃそうか…」と納得しました。
それからあれよあれよと手術日・入院日が決まりました。
手術は全身麻酔下で行い、色々と検査も受けました。
このときに、ついでにアレルギー検査を行ったところ、ヒノキ>>スギ>ハウスダストにアレルギーを持っていることが確定しました。
慢性副鼻腔炎の手術
人生初の全身麻酔ということで、麻酔に耐えれるのか?どんな感じなのか?など心を躍らせていました。手術自体は全身麻酔後に、内視鏡を使って鼻腔を綺麗にする(鼻ポリープの除去など)のと鼻中隔湾曲症、さらにアレルギー性鼻炎対策にちょっと骨を削る?みたいな感じでした。
全身麻酔を点滴で打たれて、ぽや~っとしてきたと思ったら、手術が終わってました。
術後1日目
まず感じたのは息苦しいことです。鼻の手術だったのでたくさんのガーゼが鼻奥に詰められています。一切、鼻呼吸できません。
これが…鼻呼吸ができないということが…
非常に辛い!!辛すぎる!!!
何が辛いかについて以下に書きます。
① 鼻の奥にガーゼがたくさん詰まってるので、微熱(37℃ちょい)でちょい辛い
ガーゼたくさん詰まってると聞いて、どれくらいだと想像するでしょうか?
そんなに鼻に入るの!?って感じの量です。30 cmのガーゼ×3本とかそんな感じでしたかね?ちょっとあやふやですがそんなイメージです。
② 鼻呼吸できないので、単純に息苦しい
辛い。まぁ呼吸困難になったりいざとなれば病院だし、誰かしら助けてくれるだろう、と考えてました。
③ 食事が辛い
鼻をつまみながら食事する感じです。味もよく分かりませんし、飲み込むたびに耳抜きみたいなことになって辛かったです。
④ 寝れない
鼻呼吸できないので、寝ようにもなかなか寝れません。
⑤ (一回きりだが)尿閉
全身麻酔から覚めての最初の一回目の排尿…全然出ません。漏らしそうなほどすぐにしたいのに、出ない。これが不随意筋の力か・・・と思いながら、下腹部に力を入れて何度も出そう出そうと頑張ってやっと出せます。一度出せればその後は、いつも通りできます。爽快です。
こんな状態で1日安静にしておきます。事前に1日間は鼻呼吸できない状態で安静に~とはいわれていたのですが、実際に経験すると、ただ辛かったです。身体自体は動くため、起き上がったり、ちょっと歩き回ったりもできるのですが、鼻水がガーゼ~鼻奥あたりに溜まってる感じになっていき、非常に不快になります。
時間は誰でも等しく流れていく…1日なんて人間70年80年のこの時代において、だいたい3万分の1とかだ。
と無心に思いながら過ごしました。
ガーゼ除去~退院
そしてやっと訪れるガーゼ除去の日、どれほど楽しみにしていたことか…と心震えてました。
しかし、ここでもまた地獄が…。
ガーゼなんですが、鼻のずっと奥にぎゅうぎゅうに詰まってます。
耳鼻科の吸引とかインフルエンザ検査とかで、鼻奥まで何か入れられるとすごい痛いですよね。
ガーゼ除去の前に痛み止めの錠剤と軽い点滴と対策しましたが…
痛い!!ただ痛い!!!鼻の奥なので、涙腺とかも刺激されるのか涙もでてくる!そして痛い!!
神経をなでられてるかのような、そんな痛みです。我慢どうこうじゃないです。
片鼻に3本つまってるので、1本抜き終わったらその次…その次…そしてもう片方の鼻も…という感じで絶望しながら、ただ耐えてました。
それに耐えきった後は、はっきりいって天国です。
1年以上鼻呼吸がやばい状態で生きていたので、あぁ、これが健常者の呼吸か…と感動しました。
そこから退院までは早いものです。いたって健康になったので当然です。
退院時に、先生より定期検診(経過観察)と鼻うがいを進められました。
鼻うがいの効果
冒頭に書きましたが、それで購入したのがハナクリーンSです。付属のサーレという水に溶かすと生理食塩水になるのもありましたが、病院より生理食塩水を1 Lだったかそれなりにもらったので、しばらくはそれを使って鼻うがいを毎晩お風呂でしていました。
ちなみに、一度そのままシャワーのお湯でやったら、鼻奥に激痛がはしりました。浸透圧の問題で、なんかよくなかったんでしょう。
あと術後の鼻うがいが大切な理由に、かさぶたなどの除去もあるんだなぁと思いました。
鼻腔内の大量の鼻ポリープを除去したため、かなり傷ついています。そりゃ予期せぬ鼻血とかもありました。ふとしたときに鼻血がでたり、とかです。
またでかいかさぶたが鼻奥に詰まることもありました。これが非常に困ります。
ある程度の大きさなら鼻かんだり、鼻うがいで血の塊が出てきますが、いい具合に鼻腔を塞いでしまうと、まぁ出てきません。鼻かんでも逆に耳とかがおかしくなってしまったり、鼻うがいでも鼻が血の塊で塞がれているのでうまく出せません。
逆の発想でそれなら思いっきり吸って喉の方に押し出してしまおうと考えました。実際、自然と喉の方に流れてくれ、大きめの塊が喉を通っていくのを感じました。
そんな感じで、鼻うがいで鼻腔内を洗浄しながら、また日常が戻ってきました。
そして、その数年後、好酸球侵襲性副鼻腔炎と出会うことになるとは、この時の私は想像すらしていませんでした…
(つづく)
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